予約完了率 改善分析レポート

鈴木接骨院グループ 全7院
分析期間: 2025年10月 ~ 2026年2月20日 / レポート作成日: 2026年2月21日

結論:広告のCPAは大幅改善。しかし予約数は横ばい。問題は「枠」にある

Google広告のCPAは10月の12,291円から2月は1,257円へと約1/10に改善。広告運用は確実に効果を上げています。

しかし、予約完了数は月間2,200〜2,500件でほぼ横ばい。広告効率が上がっているのに予約が増えない原因は、既存患者で枠の90%が埋まっており、新規の方が予約できない構造にあります。

広告で来てくれた方の約85%が予約ページで離脱。
特に午前帯は新規率1〜2%で、ほぼ全枠が既存患者で埋まっています。
CPA改善率
-90%
¥12,291 → ¥1,257
予約数(日次平均)
横ばい
74〜83件/日で変化なし
新規患者の割合
1.4~2.4%
月によらず極端に低い
予約タップ→完了
~15%
85%がページで離脱

1 広告CPAは改善 → でも予約数は変わらない

これが最も重要なファクトです。広告効率は劇的に改善しているのに、予約の「数」が伸びていません。

データソース:Google広告 キャンペーンレポート(10月・11月: xlsx月次レポート / 12月: PDF月次レポート / 1月・2月: Google Ads CSV エクスポート) + 予約管理システム CSV
この矛盾が意味すること

CPAが下がる=同じ費用でより多くの見込み客を連れてこれている。にもかかわらず予約が増えないのは、「受け皿(予約枠)」がボトルネックだからです。広告側の改善は十分であり、次は院側の枠確保が鍵になります。

月次の広告パフォーマンス推移(Google広告)

広告費CV数CPAクリック数表示回数
2025年10月¥626,86351.0¥12,2916,15853,904
2025年11月¥542,808116.7¥4,6536,02846,512
2025年12月¥378,25075.0¥5,0615,44940,694
2026年1月¥750,300243.9¥3,0763,25528,250
2026年2月*¥340,382270.7¥1,2574,11122,343

*2月は1日〜20日の20日間データ。1月は12日〜31日の部分データ。

2 月次ファネル推移:予約数は横ばい、新規は増えていない

月ごとの全体予約数と新規患者数の推移です。日次平均に換算して公平に比較しています。

データソース:予約管理システム エクスポートCSV(reservation_download_data, 2025年10月1日〜2026年2月20日, 全7院分)

1日あたり予約数の推移

1日あたり新規患者数の推移

営業日数総予約1日平均新規新規/日新規率キャンセル
10月31日2,55682.5501.61.96%233
11月30日2,29576.5351.21.53%232
12月31日2,29173.9321.01.40%190
1月31日2,31674.7551.82.37%173
2月*20日1,53476.7341.72.22%115

*2月は20日分のデータ。日次平均で換算すると他月と同水準。

広告のCVは51→271と5倍に増えた。しかし新規予約は月50→34件で変わらない。 広告で「問い合わせ意思」を持った人は大幅に増えているのに、実際の新規予約に繋がっていません。予約ページで「空き枠がない」ために離脱しているものと考えられます。

3 店舗別:新規患者率の月次推移

主要5院について、月ごとの新規患者率がどう変化しているかを比較します。

データソース:予約管理システム エクスポートCSV(reservation_download_data, 各院・各月の予約ステータス「新規」を集計)
かえでだけが改善傾向 かえで院は1月以降に新規率が4%台まで改善。一方、落合院は0.4〜1.4%で低迷が続き、将監院は12月に0.17%まで落ち込んでいます。院ごとに構造的な差があることが明確です。

店舗別・月次の新規患者率

院名10月11月12月1月2月傾向
将監院2.25%1.27%0.17%1.22%1.94%低水準で変動
あすと長町1.78%1.93%2.22%2.65%1.53%微増→反落
かえで1.38%1.53%0.89%4.08%4.67%改善傾向
落合院1.01%0.43%0.97%1.38%0.69%最低水準が継続
小松島0.00%2.11%0.92%0.76%低迷

4 店舗別:午前帯(8〜12時)の新規率比較

午前帯は全院共通で新規の入る余地が最も少ない時間帯です。店舗ごとの月次推移を見ると、構造的な差が浮き彫りになります。

データソース:予約管理システム エクスポートCSV(reservation_download_data, 予約時間8:00〜12:59を「午前帯」として集計)

期間全体の午前帯 新規率比較

午前vs夕方 新規率の差(店舗別)

将監院と落合院の午前帯は深刻 将監院は5ヶ月のうち3ヶ月で午前新規率0%台。落合院も0〜1.8%で推移。午前は既存患者の定期予約で完全に枠が埋まっている状態です。かえで院のみ1月以降に3%台まで改善しています。

5 予約ファネル:85%が予約ページで離脱

GA4データから、予約ボタンを押した後に大量離脱が発生していることが分かります。

データソース:GA4 イベントデータ 3プロパティ(ss-suzuki.com / 仙台整体院 - GA4 / 鈴木接骨院グループLP)のイベント「ウェブ予約リンク_◯◯院_GA4」「電話リンク_◯◯院_GA4」「LINEリンク_◯◯院_GA4」+ 予約管理システム CSV の新規予約完了数
サイト訪問(全サイト合計)
31,626人
ページ閲覧
68,039PV
予約ボタンをタップ
1,831回
約85%がここで離脱
空き枠がなく予約を完了できない
予約完了(新規のみ)
~180件

院別:予約タップ→完了の転換率

GA4の「ウェブ予約タップ」ユーザー数に対する新規予約完了数の比率(期間全体)

院別:予約チャネル別アクションタップ数(GA4)

各院でユーザーがどのチャネル(Web予約・電話・LINE)をタップしたかの内訳です。

チャネル別の傾向

将監院・あすと長町はWeb予約タップが400回超と突出。一方、落合院・小松島はLINEタップが多く、Web予約の比率が相対的に低い。泉中央・ハピナ名掛丁は立ち上げ期でWeb予約タップ数自体が多いものの、予約完了に繋がっていないことが課題です。

6 店舗別:予約の月次推移と新規獲得力

各院の月次予約数と新規患者数の推移です。規模の違いを考慮して比較します。

データソース:予約管理システム エクスポートCSV(reservation_download_data, 院名・予約日・ステータスで集計)
注目ポイント

かえで院は1月から新規が急増(4→19件)。何か運用変更があった可能性。成功要因を他院に展開できればインパクト大。落合院は最大月でも6件と、規模に対して新規獲得が著しく弱い。

7 院別×時間帯:新規が入れない「満枠スロット」

赤が濃いほど「予約はあるのに新規がほぼゼロ」の状態。灰色は営業外。

データソース:予約管理システム エクスポートCSV(reservation_download_data, 院名・時間帯・新規/既存で集計)+ 院別時間帯分析レポート(missed_reservation_analysis.md)
院名9時10時11時12時15時16時17時18時19時
将監院1.9%1.8%3.6%7.2%5.7%6.3%3.6%9.4%2.9%
あすと長町5.3%5.8%5.2%8.1%7.0%6.5%8.8%11.2%9.5%
かえで5.5%4.6%2.6%3.1%11.0%3.9%6.8%
落合院3.5%5.8%5.0%8.2%5.6%3.6%0.8%
小松島8.5%5.2%6.7%2.0%3.8%5.1%4.0%
ハピナ名掛丁0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%36.4%4.0%8.3%
8%以上 5〜8% 2〜5% 0〜2% ほぼゼロ

「新規=0」の日の割合(主要スロット)

8 改善アクションプラン

優先度と実行タイミングを整理しました。コスト0で即実行できる施策から着手します。

データソース:上記セクション1〜7の全データソースに基づく分析結論
1

即日〜今週中:コスト0の設定確認

所要時間:各30分 / コスト:0円
  • 予約システムの新規枠設定確認 → 特に落合・将監でWeb予約の空き表示を実操作確認(午前帯に新規が取れる状態か)
  • 落合18-19時のWeb予約設定確認 → 新規ゼロが設定ミスか否かの切り分け(586件の予約中、新規が0件という異常値)
  • ハピナ名掛丁のWeb予約導線確認 → 広告CVが発生しても予約完了に繋がらない原因を特定
2

1〜2週間以内:新規専用枠の設置

所要時間:院ごとに1〜2時間 / コスト:運用変更のみ
  • 主要時間帯に新規専用枠を1〜2枠確保
  • 将監: 10時・11時・17時 / 落合: 10時・18時・19時 / かえで: 12時・18時
  • 前日まで新規専用 → 前日に空いていれば既存に開放するルール
  • 既存患者を閑散時間帯(12時台・15時台など)へ誘導
3

1ヶ月以内:計測と仕組み化

所要時間:初期2〜3時間 / 以降は週次30分
  • GA4で「予約ページ離脱」イベント計測を実装 → 空き枠なしで離脱した数を可視化
  • 広告配信スケジュールと空き枠の連動 → 枠が埋まっている時間帯の入札を調整
  • 週次KPIモニタリング(下記の指標を追跡)
  • かえで院の成功要因ヒアリング → 1月以降の新規率改善の理由を確認し他院に展開

9 追跡すべきKPI(効果検証)

改善施策の効果を週次で追跡すべき指標です。

データソース:予約管理システム CSV + GA4 イベントデータ + Google広告 キャンペーンレポート を組み合わせて目標設定

院別の重点KPI

院名重点KPI現状目標
将監院10-11時の新規率1.8%10%以上
落合院全体の新規率0.7〜1.4%5%以上
かえで12時・18時の新規率2.6〜3.9%8%以上
ハピナ名掛丁予約タップ→完了率4.2%15%以上
あすと長町予約タップ→完了率20.4%30%以上

まとめ

広告側
CPA 90%改善
広告運用は順調
予約側
枠が90%占有
新規が物理的に入れない
改善施策
新規専用枠の確保
コスト0で即着手可能
即日 予約システム設定確認 2週間後 新規専用枠設置 1ヶ月後 効果検証→継続改善